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2007かがわ就職ナビBetween Web


就職活動は、あなたの「only one」の存在を示すことではないだろうか。そして結果として人(面接官)の心を動かすことができれば内定を手にすることができる。そのための心構えとして挙げられるのは、やはり「真摯」「熱意」「誠意」に尽きると思う。


内定の第一のピークは5月〜6月。さかのぼってみると、先頭集団の学生たちは、前年の夏ごろから自己分析を開始しOB・OG訪問。場合によってはインターンシップを体験し、年明けの1月に入るとエントリーを開始している。十分な準備期間は、就職活動を万全に期すためにも必要である。


やりたい仕事を決めるにあたっては、「何が好きなのか、何に興味があるのか」を基盤に、最初に「業種」を決める。「好きこそものの上手なかれ」と言われる通り、好きなことは夢中になれる。上達する。それを仕事選び、企業選びの軸にし、どんな企業があるのかをリストアップし、各企業の研究を行なう。
自己分析とは、自分はどういう人間なのかを正面から見据える作業である。自分の弱点を謙虚に受け入れる強さも必要だ。自分の資質を客観的に評価した上で、自らの意志で改善策に取り組み、さらに、自己分析の中から「人生観」「職業観」を明確にし、キーフレーズとしてまとめ、自己PRや志望動機などで活用する。


情報収集先としては、学校の就職課やインターネット、OB・OGなどがある。収集した情報企業研究用のノートにきちんとまとめ、いつでも必要な時に取り出せるよう整理しておき、スケジュール管理にも活用できるようにしておく。

 
筆記試験には基礎学力、適性検査、一般常識、時事問題、小論文などがある。中でも、小論文の出題頻度が最も高い傾向にある。自分の考えを建設的に筋道を立てて(問題提起→現状分析→自分独自の意見→結論)、「なるほど」と思わせる文章を書く訓練をしておく必要がある。
面接対策としては模擬面接をビデオ撮影し、チェックすることを勧めたい。声や表情、姿勢など、こんなはずではないと衝撃を受ける人が少なからずいる。また、自己PRや学生時代に力を入れたことなどの頻出質問項目については、回答となる考えを文章でまとめておくことは当然のことである。そして、当日は新聞記事に目を通してからでかけよう。


服装、身だしなみは、全体的に「明るく、さわやかに」を心掛けてコーディネートすると良い。リクルートスーツ以外にも、ヘアスタイルやメーク、姿勢、挨拶の仕方も大きなポイント。悪い癖が出てしまわないよう、先輩や友人にチェックしてもらうことも忘れずに。バッグは会社案内やノート類をまとめて入れるためB4サイズ以上の書類が入る大きめのビジネスバッグが適切である。言葉遣いについては敬語を使いこなすのがベストだが、間違った敬語を使うより、分かりやすく丁寧な言葉遣いで受け応えするよう心掛ける。ただ、基本的な用語につ300いては参考書籍類に目を通し、使い慣れておくことが必要である。


(株)キャップ代表取締役 宮内美奈子(みやうち・みなこ)

1972(昭和47)年、西日本東芝家電入社。86年に人材派遣・社員教育の「キャップ」入社。営業部長など歴任して94年に代表取締役就任、現在に至る。愛媛県行政改革地方分権委員会委員などを務める。愛媛県出身。